「老前整理」なぜ必要?
還暦・退職・子供の独立。人生の節目に積もり積もった身の回りのモノを片付けようという「老前整理」というユニークな考え方を提唱している坂岡洋子さんの記事。
モノを選別することは、先々の「生き方」を見つめ直すそのものだという考え方。
問・普通の整理整頓とは、どう違うのですか
単にきれいにするとか、物をしまうとかではないのです。財産絡みの、相続をにらんだ生前整理とも違う。財産とまでとは言えない、生活のこまごましたモノを、今後の生活に合わせてすっきりさせるということ。それが自分のためにも、家族のためにもなります。
問・なぜ、問題意識を持つようになったのですか
長くインテリアコーディネーターをしていたのですが、バリアフリーの仕事で介護現場を見たときに驚いた。高齢者住宅を見学すると、モノが多すぎて車いすが通らないお宅もあるんです。体力のない本人にかわって家族が片付けようにも、要・不要がわからない。片付けには気力・体力・判断力が必要。老いてからでは、難しい。
問・独居高齢者の「ごみ屋敷」も社会問題化しいます。
そうなる前に、できるうちに、ということです。
親を亡くした後の遺品整理で苦労した人たちの話もさんざん聞いた。そんな思いを子供にさせないために、時間をかけてでも、自分の手でやるべきです。
たとえば、嫁ぐときに作ったり、母親から譲られた着物。
今後も着る機会があるのか、娘に譲れないのか。
英会話の教材やパッチワークの材料など、趣味や習い事で途中で挫折したものも、今後再開の予定があるのかないかで、要・不要を決められる。
「使えるモノ」と「使うモノ」は違うんです。
「使えるモノ」でも使わないなら、要らないモノなんです。
こうした観点から、いる・いらないを判断することは「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えるそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず人生を見つめなおす。それか、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。暮らしを軽くしよう、の意味を込めて三年間「くらしかる」という会社を立ち上げて、各地で講座を開いてます。
問・老前整理の秘訣は
一度でやろうと思わない。
完璧を目指さない。
自分のモノ以外は勝手に手を出さない。
この三つですね。
「○年以上未使用なら捨てる」など、自分なりの基準を決めるのがいい。
それを超えたものは思い切って処分する。
長い時間かけて集まった品々。
一度に片付けようと思わず、毎日15分ずつでも、こつこつと続けてください。
という内容でした。
ちょぅど、最近親(親御さんは生きてらっしゃり、友達の家で同居をされてます)の家の処分をした友達と会いました。
大切なもの以外は、業者に頼んだそうです。
そして、親が「これだけは大切」と書かれた品物を見ると、親にとっては大切だけど、自分にとってはなんでもないモノだとわかった(思い出の品々)
それで、自分にとっては大切なものでも、自分の子供にとっては迷惑なものでしかないということがわかり、生きている間に処分しないと子供にとって迷惑なんだと実感した。「これだけは大切」なんて書かれていると、親に申し訳けなくて捨てれない。でも、実際は私にとってはゴミでしかなく、困っている。
こんな思いを子供にはさせたくない。
自分の思い出は自分で整理できるうちに整理しておくべきと感じた。
と、語ってました。
すごく納得しました。
我が家でも困ってます。
母の家の整理をしたいのですが、母が体力がないため「めんどくさい」といいます。
死んだら適当に処分したらいい、と言ってます。
まあ「これだけは大切」というようなモノがない口ぶりなんで、それでもいいけど、やはり母の思い出のモノを私が捨てるのは心苦しいですよね。
なんてえらそうに言ってますが、母の家より我が家の整理をしないとね・・・
最後にこの記事を読んで一番共感したのが
こうした観点から、いる・いらないを判断することは「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えるそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず人生を見つめなおす。それが、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。
の部分ですね。
気持ちいい~
私は暑いのが苦手です。
みんな苦手でしょうが、寒さより暑さが嫌いです。
母の家は、母も1階で寝ているので、私も当然と1階に寝てます。
私の寝ている部屋に履き出しの窓がありますが、当然夜は閉めます。
要するに、夜寝ると暑い!!!
母の部屋にはクーラーがありますが、母はつけません。
思うにあのクーラーは団地に来て6年間に1・2回しか稼動してません。
私の泊まる部屋にも扇風機はあるのですが、どうも直接の風は苦手です。
母は、6月の末くらいから元気になり「もう泊まらなくていいよ」と言ってましたが
「暑さに耐えれなくなるまで泊まるわ」と言ってたんです。
しかし、3日前から夜の暑さに我慢できなくなり、一昨日ついに我が家に帰還しました。
一昨日、二階の窓開けっ放しの部屋で寝るのは、超快適です。
クーラーも扇風機もつけなくてよい、自然の風オンリー。
我が家の二階はキッチン・ダイニング・リビング・和室すべてがつながっていて、四方に窓があるんです。
心地良い風が吹きぬけます。
「お泊り介護」(ちょっとおおげさ)が終わったのと、連日の母の家での暑さゆえの不眠が解消され、ものすごい開放感がありました。
夏は我が家にかぎります♪
本格的介護の始まり???
以前のブログでは、「父の介護日記」を書いてましたが、父が亡くなってから新しいブログになったので、介護日記は頓挫してました。
母の介護もぼちぼち本格的になってきました。
いろいろあって、昨夜から母の家で寝てます。
最初は「人がいる寝られない」と拒否してましたが、幸い続き間があるので、母の寝室と襖を隔てて寝ました。
母も安心したらしく、10時くらいから夜一度も起きることなく寝てました。
ところで、何をするにしても自分の趣味優先のわがままな私。
母の家で寝るということは、韓国ドラマが見れないという難問発生。
しかし、「転んでもただでは起きない私」です。
ノートパソコンを持参して、お友達から借りたDVDを寝ながら見るという得意技に出ました。しかし、パソコンは音質が悪い。
かねてより、主人が2チャンネルのブルーレイのHDDを買おうと言ってたので、さっそく実行。我が家にはすでに2台のHDDがあるのですが、そんなことは気にしない2人。2人とも自分の趣味優先(笑)
買ってきました。
我が家のリビングにそれを取り付け、我が家のふるいHDD(古いといっても3年前に購入したもの)を母の家にとりつけ。
母の家には3台テレビがあり、2台はデジタル。
残り1台はアナログ。捨てる予定なんですが、これに1年間HDDを接続して韓国ドラマの録画したものを見るんですよ。
我が家で録画して、DVDに焼いて、母の家のHDDで見るわけです。
なんと、めんどくさい。
でも、寝ながらのドラマ・映画鑑賞は捨てられません。
さっそく、今夜から母の隣の部屋で韓国ドラマ鑑賞です。
こうでもしないと、明るい介護はできませんもの。
そんな「わがまま」をしないで、堅実に介護してらっしゃる方もいらっしゃるけど、私には無理、無理。
どうやっても、自分の楽しみを遂行しようとする根性をもっと世の中に役にたつことに使えばいいんですけどね。ほほほ・・・