「老前整理」なぜ必要?
2010/09/07 00:29:04
という記事が、ずいぶん前の朝日新聞にありました。
還暦・退職・子供の独立。人生の節目に積もり積もった身の回りのモノを片付けようという「老前整理」というユニークな考え方を提唱している坂岡洋子さんの記事。
モノを選別することは、先々の「生き方」を見つめ直すそのものだという考え方。
問・普通の整理整頓とは、どう違うのですか
単にきれいにするとか、物をしまうとかではないのです。財産絡みの、相続をにらんだ生前整理とも違う。財産とまでとは言えない、生活のこまごましたモノを、今後の生活に合わせてすっきりさせるということ。それが自分のためにも、家族のためにもなります。
問・なぜ、問題意識を持つようになったのですか
長くインテリアコーディネーターをしていたのですが、バリアフリーの仕事で介護現場を見たときに驚いた。高齢者住宅を見学すると、モノが多すぎて車いすが通らないお宅もあるんです。体力のない本人にかわって家族が片付けようにも、要・不要がわからない。片付けには気力・体力・判断力が必要。老いてからでは、難しい。
問・独居高齢者の「ごみ屋敷」も社会問題化しいます。
そうなる前に、できるうちに、ということです。
親を亡くした後の遺品整理で苦労した人たちの話もさんざん聞いた。そんな思いを子供にさせないために、時間をかけてでも、自分の手でやるべきです。
たとえば、嫁ぐときに作ったり、母親から譲られた着物。
今後も着る機会があるのか、娘に譲れないのか。
英会話の教材やパッチワークの材料など、趣味や習い事で途中で挫折したものも、今後再開の予定があるのかないかで、要・不要を決められる。
「使えるモノ」と「使うモノ」は違うんです。
「使えるモノ」でも使わないなら、要らないモノなんです。
こうした観点から、いる・いらないを判断することは「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えるそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず人生を見つめなおす。それか、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。暮らしを軽くしよう、の意味を込めて三年間「くらしかる」という会社を立ち上げて、各地で講座を開いてます。
問・老前整理の秘訣は
一度でやろうと思わない。
完璧を目指さない。
自分のモノ以外は勝手に手を出さない。
この三つですね。
「○年以上未使用なら捨てる」など、自分なりの基準を決めるのがいい。
それを超えたものは思い切って処分する。
長い時間かけて集まった品々。
一度に片付けようと思わず、毎日15分ずつでも、こつこつと続けてください。
という内容でした。
ちょぅど、最近親(親御さんは生きてらっしゃり、友達の家で同居をされてます)の家の処分をした友達と会いました。
大切なもの以外は、業者に頼んだそうです。
そして、親が「これだけは大切」と書かれた品物を見ると、親にとっては大切だけど、自分にとってはなんでもないモノだとわかった(思い出の品々)
それで、自分にとっては大切なものでも、自分の子供にとっては迷惑なものでしかないということがわかり、生きている間に処分しないと子供にとって迷惑なんだと実感した。「これだけは大切」なんて書かれていると、親に申し訳けなくて捨てれない。でも、実際は私にとってはゴミでしかなく、困っている。
こんな思いを子供にはさせたくない。
自分の思い出は自分で整理できるうちに整理しておくべきと感じた。
と、語ってました。
すごく納得しました。
我が家でも困ってます。
母の家の整理をしたいのですが、母が体力がないため「めんどくさい」といいます。
死んだら適当に処分したらいい、と言ってます。
まあ「これだけは大切」というようなモノがない口ぶりなんで、それでもいいけど、やはり母の思い出のモノを私が捨てるのは心苦しいですよね。
なんてえらそうに言ってますが、母の家より我が家の整理をしないとね・・・
最後にこの記事を読んで一番共感したのが
こうした観点から、いる・いらないを判断することは「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えるそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず人生を見つめなおす。それが、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。
の部分ですね。
還暦・退職・子供の独立。人生の節目に積もり積もった身の回りのモノを片付けようという「老前整理」というユニークな考え方を提唱している坂岡洋子さんの記事。
モノを選別することは、先々の「生き方」を見つめ直すそのものだという考え方。
問・普通の整理整頓とは、どう違うのですか
単にきれいにするとか、物をしまうとかではないのです。財産絡みの、相続をにらんだ生前整理とも違う。財産とまでとは言えない、生活のこまごましたモノを、今後の生活に合わせてすっきりさせるということ。それが自分のためにも、家族のためにもなります。
問・なぜ、問題意識を持つようになったのですか
長くインテリアコーディネーターをしていたのですが、バリアフリーの仕事で介護現場を見たときに驚いた。高齢者住宅を見学すると、モノが多すぎて車いすが通らないお宅もあるんです。体力のない本人にかわって家族が片付けようにも、要・不要がわからない。片付けには気力・体力・判断力が必要。老いてからでは、難しい。
問・独居高齢者の「ごみ屋敷」も社会問題化しいます。
そうなる前に、できるうちに、ということです。
親を亡くした後の遺品整理で苦労した人たちの話もさんざん聞いた。そんな思いを子供にさせないために、時間をかけてでも、自分の手でやるべきです。
たとえば、嫁ぐときに作ったり、母親から譲られた着物。
今後も着る機会があるのか、娘に譲れないのか。
英会話の教材やパッチワークの材料など、趣味や習い事で途中で挫折したものも、今後再開の予定があるのかないかで、要・不要を決められる。
「使えるモノ」と「使うモノ」は違うんです。
「使えるモノ」でも使わないなら、要らないモノなんです。
こうした観点から、いる・いらないを判断することは「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えるそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず人生を見つめなおす。それか、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。暮らしを軽くしよう、の意味を込めて三年間「くらしかる」という会社を立ち上げて、各地で講座を開いてます。
問・老前整理の秘訣は
一度でやろうと思わない。
完璧を目指さない。
自分のモノ以外は勝手に手を出さない。
この三つですね。
「○年以上未使用なら捨てる」など、自分なりの基準を決めるのがいい。
それを超えたものは思い切って処分する。
長い時間かけて集まった品々。
一度に片付けようと思わず、毎日15分ずつでも、こつこつと続けてください。
という内容でした。
ちょぅど、最近親(親御さんは生きてらっしゃり、友達の家で同居をされてます)の家の処分をした友達と会いました。
大切なもの以外は、業者に頼んだそうです。
そして、親が「これだけは大切」と書かれた品物を見ると、親にとっては大切だけど、自分にとってはなんでもないモノだとわかった(思い出の品々)
それで、自分にとっては大切なものでも、自分の子供にとっては迷惑なものでしかないということがわかり、生きている間に処分しないと子供にとって迷惑なんだと実感した。「これだけは大切」なんて書かれていると、親に申し訳けなくて捨てれない。でも、実際は私にとってはゴミでしかなく、困っている。
こんな思いを子供にはさせたくない。
自分の思い出は自分で整理できるうちに整理しておくべきと感じた。
と、語ってました。
すごく納得しました。
我が家でも困ってます。
母の家の整理をしたいのですが、母が体力がないため「めんどくさい」といいます。
死んだら適当に処分したらいい、と言ってます。
まあ「これだけは大切」というようなモノがない口ぶりなんで、それでもいいけど、やはり母の思い出のモノを私が捨てるのは心苦しいですよね。
なんてえらそうに言ってますが、母の家より我が家の整理をしないとね・・・
最後にこの記事を読んで一番共感したのが
こうした観点から、いる・いらないを判断することは「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えるそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず人生を見つめなおす。それが、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。
の部分ですね。
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この記事へのコメント
--同感です。--
同感です。
私が嫁ぐ時、私の祖母に言われました。「あなたは、向こうの家のご先祖様がやりのこした後始末をするために嫁にいくんよ。それがあなたの仕事です。」ただ、相手と結婚するだけだと思っていた私には重い言葉でしたが、いろいろな場面でこの言葉を実感することがあります。夫の両親のあとの片付け、実家の祖母や納屋を壊したための片付け、相続のこと。本当にひとは、誰かに、亡くなった後もお世話になるんだなぁって改めて思いました。私の母は片付け魔で何もかもすぐ捨ててしまいます。それでも、ひとりぶんの持ち物ってすごいです。
私は整理下手に加え、やりたいことたくさんで、ひとにいわせるとガラクタがいっぱい。どこかで見切りをつけないといけませんね。
「親の家をかたづけながら」っていう本を読んだり、整理整頓の本をいくら読んでもだめですね。元気なうちにからだをうごかさなくっちゃ・・・
私が嫁ぐ時、私の祖母に言われました。「あなたは、向こうの家のご先祖様がやりのこした後始末をするために嫁にいくんよ。それがあなたの仕事です。」ただ、相手と結婚するだけだと思っていた私には重い言葉でしたが、いろいろな場面でこの言葉を実感することがあります。夫の両親のあとの片付け、実家の祖母や納屋を壊したための片付け、相続のこと。本当にひとは、誰かに、亡くなった後もお世話になるんだなぁって改めて思いました。私の母は片付け魔で何もかもすぐ捨ててしまいます。それでも、ひとりぶんの持ち物ってすごいです。
私は整理下手に加え、やりたいことたくさんで、ひとにいわせるとガラクタがいっぱい。どこかで見切りをつけないといけませんね。
「親の家をかたづけながら」っていう本を読んだり、整理整頓の本をいくら読んでもだめですね。元気なうちにからだをうごかさなくっちゃ・・・
しおちゃんのように、ほんとの意味でお嫁に行った人は大変よね。
私は家に嫁に行ったというより主人と結婚したという感じです。
むこうの家のことは妹にまかせてますが、最後のお手伝いはいかないいけないとは思ってます。
そういえば、主人の叔父がなくなったときは、先に叔母がなくなっていたため、老人ホームに入居されてましたが、それでも個室だったので、主人の両親・義妹・私で片付けました。
老人ホームの個室でもそれなりに荷物があり、形見として主人のパジャマわいっぱいもらいました(笑)
まあ、あまり頑張りすぎず、自分の家をぼちぼち片付け始めました。
元気なうちに、倉庫の整理を一昨日したら、雨が降るどころか台風がやってきました。
私は家に嫁に行ったというより主人と結婚したという感じです。
むこうの家のことは妹にまかせてますが、最後のお手伝いはいかないいけないとは思ってます。
そういえば、主人の叔父がなくなったときは、先に叔母がなくなっていたため、老人ホームに入居されてましたが、それでも個室だったので、主人の両親・義妹・私で片付けました。
老人ホームの個室でもそれなりに荷物があり、形見として主人のパジャマわいっぱいもらいました(笑)
まあ、あまり頑張りすぎず、自分の家をぼちぼち片付け始めました。
元気なうちに、倉庫の整理を一昨日したら、雨が降るどころか台風がやってきました。
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