山口旅行 その4
2010/06/20 16:31:58
長門市にある「金子みすヾ記念館」にも行ってきました。
駐車場から少し離れていたため、母は行かないというので私と娘の2人だけ入館しました。
ここが入り口です。
上山文英堂書店です。
美術館内は当然撮影禁止が多く、唯一撮れた写真です。
なかなかモダンな造りの美術館でした。
娘は、金子みすヾをまったく知らなかったのですが、いたるところに書いてあるみすヾの詩を熱心に読んでました。
「わたしと小鳥とすずと」
わたしが両手をひろげても
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
金子みすヾの代表作です。
この詩にうたっていることは、キミ子方式とまったく同じ観点です。
「みんなちがって、みんないい」
「星とたんぽぽ」という詩も大好きです。
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼に見えぬ、
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
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この記事へのコメント
--金子みすず--
優しいよね。
あの時代に、よくこんな優しい詩が生まれたものだと感心しています。
ところで、ホームページが出来ました。
見てね。
あの時代に、よくこんな優しい詩が生まれたものだと感心しています。
ところで、ホームページが出来ました。
見てね。
金子みすゞは優しすぎて生きにくかったのかもしれませんね。
26才という若さで、なおかつ一人娘を残してでも旅立つしかなかった彼女の感性の鋭さが詩に表れてますよね。
26才という若さで、なおかつ一人娘を残してでも旅立つしかなかった彼女の感性の鋭さが詩に表れてますよね。
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