それでも恋するバルセロナ WOWOW録画 ☆☆☆
2008年 スペイン/アメリカ映画 96分
ウディ・アレン監督がスペインのバルセロナを舞台に、四角関係の恋愛を描くロマンチック・コメディー。
「ウディ・アレンか~」と最初はちょっと躊躇。
だって、彼の作品ってなかなかクセがあるのでござんす。
でも、『マッチポイント』は彼の作品の中では、なかなか良かったという記憶と
ペネロペ・クルスがアカデミー賞助演女優賞を受賞している作品ということで、見てみました。
なんとも、日本人には少し理解するのが難しい恋愛感てんこもり。
アメリカも自由恋愛だけど、スペインとなると「もっと自由」
これって映画の中だけとのこと??
それともスペインだとそんなもんなの??
と、疑問も多々。
しかし、濃い役者揃いでした。
「私がクマにキレた理由」のときのスカーレット・ヨハンソンと全く違い、色っぽいスカーレット・ヨハンソン。
しかし、そのスカーレット・ヨハンソン以上に色っぽいペネロペ・クルス。
実際にこんな女性とかかわると生活がめちゃくちゃになりそうですが、感情ぶつける激しさとか天才肌芸術気質のペネロペ・クルスは実に魅力的で怖い(笑)
その濃く美しく色っぽい2人を相手にするのがハビエル・バルデム。
この俳優も濃いいぃぃぃ~
アレハンドロ・アメナーバル監督のアカデミー賞外国語映画賞など数々の賞を受賞したスペイン映画『海を飛ぶ夢』で知ったんだけど、その時は彼が演じるラモンは首の骨を折って20年以上も寝たきり生活を送り、自ら尊厳死を選ぼうとする役だったんです。かなりシリアス。
次にコーエン兄弟監督作「ノーカントリー」(07)でついにアカデミー賞助演男優賞に輝いたんだけど、圧倒的な存在感で殺し屋を怪演してたんです。
このときの髪型なんて、超へんてこなんです。でも、こわ~い殺し屋。
で、今回は天性の女たらし。
っていうか、女好き。
快楽主義者なんですよ。
作品のたびに姿形・性格までまったく違う役を見事にこなしちゃってるからすごい!!
映画の内容もさることながら、憧れの地「スペイン」の魅力万歳。
バルセロナは死ぬまでに行ってみたい地。
憧れ度が増してしまう映画でした。
でも、「やっぱりウディ・アレンね・・・」と思っちゃいました。