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天使とキューピッド 

皆様は、「天使とキューピッド」の違いをご存知ですか?
恥ずかしながら、私は区別がわかりませんでした。

今読んでいる「名画の言い分」で、やっと理解できました(今のところ。でも、すぐ忘れそうなので、書いておきますね)

「キューピッドは弓矢を持った天使」と思っている人は多いと思います。
じつは、まったく違う存在なんです。

キューピットは、古代ギリシア時代の神々の1人で、性愛の神様エロスの英語名です。ギリシア名でエロス、ローマ名はクピトまたはアモル。
つまり、キューピッド、エロス、クピト、アモルはみんな同じ神様を指しています。

この神様、一般的には愛と美の女神ヴィーナス(英語名。ギリシア名アフロデッテ、ローマ名ウェヌス)の息子とされてます。
父親は軍神マルスと言われていますが、異説もあります。
キューピッドのアトリビュート(目印)は、愛の標的を射る矢と矢筒です。

さて、このキューピットド、古代ギリシアクラシックの時代には、エロスとして、少年または青年の姿で表現されてました。
ヘレニズム時代になると、翼の生えたかわいらしい子供の姿で表現されました。
ルネッサンス時代、文芸復興で古代の神々が再生された際には、有翼の少年の姿で表現されることもありましたが、17世紀のバロックから18世紀のロココ時代になると、ぽちゃぽちゃした幼児として表現されることが多くなりました。

バロック期の絵画には、ぽちゃぽちゃしたヌードの幼児がよく登場します。
この幼児は、プットー、複数ではプッティといいます。
このプッティ、弓と矢、矢筒を持っていれば明らかにキューピッド。
持っていなければの「お供」のプッティということになります。

天使とは、純粋な精神体で、天上においてはエーテル(天体の世界を構成する原質)で構成されていると考えられています。
つまり、本来は肉体を持たず、姿や形やサイズが決まっているものではありません。ただ、地上においては物質化して人間のように見えるという考え方です。
だから天使は、時代により画家により、女性・少年・青年・および幼児のようにさまざまな姿で表現されてきました。
ですが、本来は、性は存在せず、中性です。

キューピッドと天使のもっともわかりやすい相違は、キューピットは男の子で、天使には性がないところです。
キューピッドはヌードですが、天使はたいてい着衣です。
ところが、性が存在しないにもかかわらず、幼児の姿の天使は男の子っぽく描かれますし、おまけに着衣でないことがあります。

というように、絵は時代によりキューピッドと天使の定義が崩れているのがあります。そうなると、描かれているのが「キューピット」なのか「天使」なのかわかりにくいのも多々あるそうです。

では、どこで見分けるかというと、その絵のテーマや、その絵が飾られている場所で判断するらしいです。
キリスト教教会に飾られている絵画や、聖母の周りにぽちゃぽちゃしたヌードの幼児が描かれていれば、それは必ず天使です。
ギリシアの性愛の神であるエロス・キューピットや、そのお供のプッティが描かれているはずがありません。
それでは、女神と聖母の違いはどこでわかるかというと、女神はヌードで表現されることが多く、その反対に聖母がヌードになることは絶対ありえません。

書いてると、少しわかったような気がしてきました。
でも、すぐ忘れてしまいそう・・・
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