吉島教室
吉島は新しい生徒さんが入られたので、キミ子方式初級の「イカ」がテーマでした。
「イカ」は「だらしなく、べちょべちょと描く」がテーマです。
パレットの2升くらいにイカの基本色をたっぷり作ります。
15号の大筆で「こんなにいらないんじゃない?」と言うくらいたっぷり作らないと、イカの上半身と下半身の色が2部されてしまいます。
でも、この「たっぷりと作る」というのが、初級の方には難しいようです。
見当がつかないんでしょうね。
見本を見せるのですが、一生懸命
「色を作る」「たくさんつくる」「描き方を覚える」などなどたくさんのことが頭を錯綜するみたいで、なかなか見ているようで見逃してしまうようです。
でも、これは初級の方なら、当然です。
はじめからわかれば、教室に来なくていいということですものね。
要は、「やる」という受動的姿勢が大切なんです。
さて、「だらしなくべちょべちょと描く」というのも、大人は苦手です。
日本人はなんでも「丁寧にきれいに」としつけられてますから。
だからというわけでもありませんが、数少ない「だらしない」という欠点を持った日本人の集まりが美大・芸大生なりかもしれません。欠点を超越したグループなんでしょう。
以前、キミ子先生が息子さんの小学校の担任の先生から「手を洗ったら、カーテンで手を拭くんですよ」と注意されたとき
「えっ? カーテンって手を拭くためにあるんじゃないんですか?」と言われたいう話が、キミ子先生の自叙伝に書いてあります。
笑話のようですが、実話です。
「だって、芸大生はみんなあたりまえのようにカーテンで手を拭いてましたよ」とのこと。
確かに、私の通っていた美大の男性は小汚いのがあたりまえでした。
かなり話がズレましたが、要は「だらしなく描く」というのは難しいということです。
そもそも、初級の3回目で「イカ」は難しい。
という声もよく聞きます。
そうかもしれません。
でも、いままでにない描き方だからこそ、「だらしなく」描いたら、いいんです。
世の中で公然と「だらしなく」をテーマにされる教室なんて、そう多くないと思います。
大人こそ、初めての「だらしなく」肯定論を味わって欲しいのが、キミ子方式の狙いでもあります。
いままで「ねばならない」でくくりつけてきた感性をほどけるチャンスなんです。
日常は「ねばならない」だらけです。
だからこそ、好きな絵を描くときくらいは「ねばならない」を解放するんです。
でも「だらしなく描かねばならない」と考えたら、元の木阿弥ですよ。
めったに肯定されない「だらしない」を満喫するのが「イカ」を描く目的のひとつと思ってます。
さてさて、講釈が長くなりましたが、そんなこんなで「イカ」の絵です。
♪♪♪さんの「イカ」です。
もう1人の大人の初級の方。
小学2年生「たっくん」の「イカ」
わいわい楽しい教室でした。
そんなわいわいの中で、さすが中学生はまじめです。
中学2年の紫月ちゃんの「ねこやなぎ」
イカに手をとられて、描き方だけ最初に説明しただけでも、5年も教室に来ていると、色をさっさと作り、きちん描きあげます。
大人の方たちも、小学生・中学生がいて逆に楽しいみたいです。
今年の3月から塾に行くために、5年生の「のんくん」が今日で教室を「さようなら」しました。寂しいですね。
3才から教えた子なんで、可愛かったです。
本人も絵はやめたくなかったようですが、塾が土曜日も始まるらしいんです。
「また、暇なときにはきます」と言って、ザンバラ髪の私の写真を携帯に撮って帰りました。写真撮影あるなら、もっと綺麗にして行ったのに・・・
まあ、そんなに変わらないか・・・
この記事へのコメント
ところで、近頃キミ子さんは、イカを描く時の色づくりの時に、黒も作り方を教えていますよ。
黒はなかなか出しにくいので、先に作っておくと早いと言うことを発見したと言われていますよ。
今日は娘と段原の「ナマステ」というインドネパール料理屋さんでランチしました。ナンがとても美味しかったよ。
カレーの味も丁度よい味でした。
今日は休日ランチセットでスープ・サラダ・カレーとナンとチキンみたいな肉とで950円。お腹いっぱいになりました。
ナンが美味しかったので、お勧めです。
南区段原南2-8-11-1 ℡082-262-0004
昨年のこの頃開店したんだって。インドの人がやっていましたよ。
なぜなら、イカの目玉が黒だからです。
だから私もいつも初級3回目では、目玉を描くために「黒」の作り方を教えてますよ。
今回も、3人の生徒さんに「黒」の作り方をお教えしましたよ。
「ナマステ」興味深々です。
さっそく誰かと行ってみますね。
ナンは私も大好きです。
以前、イランの人に料理を習ったときもナンが出てきました。美味しかったです。
良い情報、ありがとうね♪
目を描く段階で作っていたでしょう?以前は。
それをイカの色を作る前に(だったかな)又はイカを作った直ぐ後に作っておくと、疲れた頃の黒作りよりいいというわけ。
今日、一念発起して味噌を作りました。
大豆を昨夜から水につけて置き、今朝から5時間かけて煮ました。
その後、機械を使って大豆をつぶし、麹と混ぜたんです。
疲れた~
確かにその方がいいですね。
今後に生かします。
ありがとう。
「お味噌」作ったのね。すごい。
私の友達に若いのに味噌を作る子がいました。
なんでも添加物が多いので、作れるものはなんでも作るんだそうです。
以前そのお味噌をもらったことがありますが、美味しかったんですよ。
農業をして、自給自足の生活なんてkiyokoさんすばらしいですね。
食料の自給率の高い人ほど、人間としてすばらしいという考え方があるそうです。
私なんて、庭に花を植えても畑は苦手なんで、自給率ゼロです。とほほ