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イタリア映画「道」 

映画評論家から「映画の名作」と言われている作品です。
かねてより、見たいとは思ってましたが、なにせ古い映画なのでなかなか見るのが難しい。どこもあまり放映してないんですよ。
ついに、NHKのBS放送で見れました。

1954年  イタリア映画  ☆☆☆☆
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1956年 アカデミー賞 外国語映画賞受賞
1956年 NY評論家協会賞 外国映画賞受賞
1954年 ベェネチア国際映画賞 サン・マルコ銀獅子賞受賞

57年も前の作品で、白黒です。
これって、マニアックな映画です、と言えますね。
映画ファンの端くれとしては、「見ないといけない映画」でしたが、なかなかチャンスがありませんでしたが今回見れてよかったです。

バンクーバー・オリンピック、フィギュアスケート男子のフリーで高橋大輔選手が銅メダルを獲得したときの演技のテーマ曲が、このフェリーニ監督映画「道」の「ジェルソミーナ」です。

ニーノ・ロータ作曲の映画音楽の枠の中でも名曲中の名曲です。

フェリーニの「道」を見ていない人でも、高橋選手の演技を通して、「道」や「ジェルソミーナ」の調べに興味を持った人も多いのではないでしょうか。

読んでいる方の中にも「あ~、あの曲なのね」と認知されている方がいらっしゃると思います。

映画に話を戻します。
「名作」「名作」と言われてみると、「名作なんだから心に響くはず」と思って身構えてみるので、けっこう辛いものがあります。
「なんにも感じなかったら、どうしよう」と不安があるからです。
やはり、映画は「何も予備知識なく見る」のが好きです。

しかし、この映画はそういうわけにもいかず「名作である」という予備知識満載で見始めました。
アンソニー・クインが、またまた名優であるという認識も邪魔します。
今回は、粗野で横暴、非人間的という役どころなんですが、アンソニー・クインと思ってみると「そんな人ではないはず」なんて思っちゃったりして・・・
映画を見ながら「ああでもない、こうでもない。どこを感じ取るんだ~」といろいろ詮索して見るから、しんどい(笑)

でも、それでもかなり感動しました。
この映画は戦後日本に入った初めてのイタリア映画とのこと。
映画の内容についとは全く知らなくて見たのは、功を奏しました。
「えっー!!!」と驚いたり、せつなくて泣いたり。

高橋選手は、この「道」のテーマソング「ジェルソミーナ」を選んだのは、怪我の挫折や苦難を背負ったからこそなんだろうね。と勝手に解釈。

かなりヨーロッパのキリスト教色が強い部分がありますが、日本人の胸にも充分響いてきます。

私なりに感じたこの映画のすごさは、「人の世」とはなんたるかを1時間50分で、主要登場人物が3人しか出ていない、台詞も物語を進行させるための必要最低限しかなく、音楽も「ジェルソミーナのテーマ」以外、ほとんど使っていないにもかかわらず、見事に胸に響く表現がされていることです。
でも、見終わって意味不明なことは多々あります。
1時間50分ですべてを感じ取るのは、なかなか難しい。

暗く重い映画ですが、見る価値はありますね。
ただし、精神状態の良好なときがいいですよ。
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 この記事へのコメント 

母が洋画(言い方が古いですね)大好きで私が小学生のころ、英語の勉強のためといいながら、兄とよく洋画を観に行っていました。まだ保護者と一緒じゃなくては高校生も映画館に入れなかった時代です。うらやましくて私も早く大きくなりたいと思ったものです。家には映画音楽のLP(これも古い!)があって、「サウンドオブミュージック」や「ウエストサイドストーリー」「鉄道員」「禁じられた遊び」など音楽を聴いてサウンドオブミュージックなんて、観てもないのにすっかりストーリーも頭に入っていました。「道」もその後、母とみました。せつなくて、悲しかった思いがあります。高橋大輔選手の演技でこの曲がかかった時いっきに思いだしました。「嵐が丘」や「誰がために鐘はなる」も母と映画館にいきました。もう、ずいぶん母と映画には行っていません。同じことばかり、何度も言うようになったし・・・
いろんなこと、教えてもらっていたこと。影響をうけたこと、感謝せんといけんね。と最近母にえらそうにしていたこと、反省しました。
確かにそうだね。
私も弱ってきた母に、最近ずいぶん偉そうなことを言ってしまいます。
思い出したら、いろいろお世話になってるのにね。
年とるって、本人の意思に関係なくおこり、本人としては悲しいことなんだろうけどね。

映画は、いいですね。
映画館で見るに越したことはありませんが、最近はWOWOWやBSが充実していて、いろんな映画が自宅で鑑賞できるもんね。特に、古い名作は自宅で見るしかないもんね。

でも、見るだけじゃなくて、こうやってブログで語れるのが嬉しいね。
しおちゃんとお母さんの懐かしい話か゜聞けるのも嬉しいわ。そうやって話を聞くと、自分と母との関係も見直すこともできるしね。
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