愛を読むひと WOWOW鑑賞
「愛している」の代わりに、本を読んだ少年の日の恋が、無償の愛へと変わるまでを描く、至高のラブストーリー
2008年 アメリカ
制作 アンソニー・ミンゲラ、シドニー・ポラック 監督 スティーヴン・ダルドリー
脚色 デヴィッド・ヘア
原作 ルンハルト・シュリンク
撮影 クリス・メンゲス、ロジャー・ディーキンス
編集 クレア・シンプソン 美術 ブリジット・ブロシュ
衣裳 アン・ロス
音楽 ニコ・ムーリー
出演 ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス、レナ・オリン、ブルーノ・ガンツ
アレクサンドラ・マリア・ララ
世界中で一大ブームを巻き起こした小説「朗読者」の映画化らしい。
この本について全く知識がないので、なんの予備知識もなく鑑賞。
ケイト・ウィンスレットという女優は私にとってとても不思議であり、魅力的な女優です。「タイタニック」のローズといえば、ほとんど人が認識しているよね。
でも、私の中では個性派女優のイメージが大きいです。
映画初出演の「乙女の祈り」という作品は、題名こそ「乙女」と純情そうですが、かなり強烈な映画でした。
「日陰のふたり」「リトル・チルドレン」など、私の中のケイトのイメージは芯は強く内に秘めた情熱は熱いがどこかすべてはさらけ出さず、繊細で壊れやすくも見えるが行動は自分の信念に沿って大胆、何を考えているかわからない。
さて、今回の映画です。
これが、なかなか骨太。
単なる年齢差カップルの恋愛ストーリーではありません。
『めぐりあう時間たち』の名匠スティーヴン・ダルドリー監督らしい匂いプンプン。
いろんなところに伏線があり、うっかり見ているとおいてけぼりになります。
映画館で一度に理解することは私には不可能に近いので、録画でよかったわ。
止めてみたり、ちょっと巻き戻したりして、時間の順序の整理をしながら見れました。
ある意味暗く・重たく・切なく、静かに展開していく映画ですが、実に心に沁みます。
その人にとっての暴かれたくないコンプレックスはなんなのか?
戦争のときの行動は、自分で選べないのか?
誰が被害者なのか?
この映画は皆様に見て欲しい映画なので、あえてネタバレになることは書きません。ちょっと文芸作品的要素も含んだ映画なので、好みはわかれるかもしれません・・・
あからさまなセックスシーンも出てきます。
気をつけてください。
うっかり、夜の8時頃の家族ががやがや・うろうろしている時間に見るには、ちょっと抵抗がありますよ。
だって15才の高校生と36才のケイトのセックスシーンですから。
ある意味、日本では犯罪行為ですものね。
でも、カメラの撮り方とか、けっこう憎いシーンもあります。
ケイト・ウィスレットがこれで、アカデミー主演女優賞を獲得したのも、納得です。
15才から23才までのマイケルを演じたデヴィッド・クロスは新人らしいのですが、この彼もなかなかでした。
法廷シーンは泣けます。
基本、明るい映画・ドラマが好きなのですが、こんな映画もいいですね。
この記事へのコメント
小説「朗読者」が映画化・・。ラジオで聞いて観たいと思ったのを思い出しました、こんな時WOWOWはいいですね。是非見たいです。
「絵」の掲載、ありがとうございました。美味しそう・食べたいと思えるような絵でないことが残念。描くコツと練習が何よりの上達の道でしょうね、頑張ります。
硝子の醤油さし、本当に素敵ですね、清涼感が伝わってきましたよ。良い物をいただかれましたね、先生のおっしゃるとおり、平素から良いものを周りに置きたいですね。それでは暑さに負けず頑張りましょう(ファイト)。
高台にある我が団地でも暑いです。
「朗読者」の方は読んでませんが、映画は上質に仕上がってました。
ケイト・ウィンスレットがよかったです。
確かに描けば描くほど上達しますが、無理せず楽しんでください。
おはがきにされるくらいだから、かなり熱心ですよ。感心です。
毎日使うものが素敵だと、生活が楽しくなるとつくづく感じてます。
では、また教室で楽しみましょうね。