喧騒の国ベトナム NO-6
喧騒の国ベトナムでもっとも喧騒なのが、市場です。
いろんな所に市場は存在してますが、ホーチミンでもっとも大きいベンタイン市場に行きました。
ホーチミンで雑貨・陶器・洋服などを日本人が買いたいと思うときは、二つの選択肢があります。
1・高いとわかっていてもドンコイ通りなどの「こじゃれた店」で買う。
基本、ドンコイのお店は老舗になればなるほど値引きしません。
2・ぼったくられているかもしれない、粗悪品なのかもしれない、という不安があって
も安く買える可能性のある市場で買う。
なかなか、難しい選択です。
で、今回「ホーチミン街歩きだけでもいい」という主人のお言葉に甘え、歴史と文化がわかる観光地(歴史博物館・サイゴン大教会・中央郵便局・統一会堂)もいきましたが、ホーチミンの雑貨店をほとんど見て歩いたんですよ。
要するに、ドンコイ・トンタットティップ・マックティブオイ・バスター・などの通りはひととおり歩き、値段を確認してからベンダイン市場に突入したわけです。
しかし、なかなか上手くいかないのが現実です。
なぜなら見たようでも、すべての商品を掌握してるわけではないので難しいんですよ。
24日の8時にレジェンドホテルのシャトルバスでベンタイン市場にGO。
シャトルバスとは言うものの、ワゴン車ですし、わたしたちだけしか利用者がいなくて、まるでタクシー状態。タクシーで行っても3万ドン(150円)くらいなんですが、好奇心で利用させていただきました。
さて、市場に着いたものの、市場には北口・南口・西口・東口があり、降ろされたところがどこかよわかんなくて、地図があっても成り行きで市場の中を歩くことに。
ベンタイン正面入り口
でも、わたしたちが降ろされたのはここじゃありません
日本人のわたしたちにとって市場の中には敵が二つありました。
まず、臭いです。
とにかく、すごい強烈な臭いです。日本ではあまり馴染みのない臭いです。
市場の中には、食べ物屋さんもあり、雑貨などのお店の人も出前をとってみんな店の中で食べてます。
パクチーの臭いのような、独特の香辛料の臭いのような・・・
正直、5分もいたら「かんべんしてください」状態で、出たくなります。
韓国の「にんにくの臭い」のように、ベトナム独特の臭いがあるんです。
次の敵は、「市場の元気なおねえちゃんズ」です。
なにを買うのか定かでなく、「ちょっと見たい」は「買う気まんまん」に解釈されます。
ちょっとでも興味示すと、即ひっぱられます。
でも、よく見ていると、日本人がよく買う店のおねえちゃんほど声かけてきます。
「サンダル」「バッグ」などでしょうか?? 特に「サンダル」のおねえちゃん元気です。
「サンダル」は若者でないので、まったく買う気がないのですが、あちこちから声がかかり、人気者です。
女の人が多いでしょ?
そして、みんな元気
そんな中、買いたいものが明確な二つにアタックです。
事前にネットのベトナム駐在の方のブログによると「ベンタイン市場では、まず相手の言い値の6/1から交渉を始めて、4/1で買えたら勝利です」とのこと。
実は「箸おき」を昨日ドンコイで値段を見て、国営デパートでうっかり買ってしまったんですよ。その時もおねえちゃんズと値引き交渉したのですが、ほんとに適正価格で買えたのか、安く買えたのか、物は大丈夫なのか、まったくわかりません。
一応、国営デパートということで、安心だと思ったのですが、はたしてどうなのか・・・
☆同じ「箸おき」の値段比較
ドンコイのお店で1ヶ2ドルの「箸おき」
6ヶだと、12ドル 約1080円
ドンコイは、品物豊富で、黒・ベージュ何個でもあり。
国営デパートでは、品物にばらつきがあり、同じ黒の水牛の角が4個とベージュの水牛の角が2個しか揃わない。このばらつきを我慢しての計算となります。
国営デパートのおねえちゃんが最初いくらと言ったか覚えてないけど、結局黒4ヶとベージュ2ヶで110000ドン 計6ヶ 550円で交渉成立。
おねえちゃんしきりに「安いよ、安いよ、あなたかいものじょうずね」なんて言ってるけど真意はわからん。
2/1で買えたのは、勝利に遠い??
で、ベンダイン市場ですね。
最初のお店はちょっと若いにいちゃん。あいそなくて、怖い!!!
で、同じ「猫の箸おき」みつけたので、さっそく80000ドンくらいを私が提案したら、猫6匹をまとめておさめちゃいました。
笑うことなく「話にならん」って感じの態度だったので、即退散。
「ひぇ~、怖い。ブログの人は6/1から始めろというけど、そんな値段言ったら怒られそう・・・」ちょっと、びびっちゃいました。
グルグル回るも、「猫の箸おき」がないんです。
いまさらあのにいちゃんに「すみません。欲しいんですけど・・・」なんて、言えない。
怖いし、言い値になっちゃうと、高いし・・・
でも、なんとか回っていると、見つけました。今度のおねえちゃんも笑いもしなくて怖かったけど、あのにいちゃんほどじゃなかった。
で、「国営デパートで買ったけど、そんなに高くなかったよ」とちょっと強気発言。
結局90000ドン 450円でゲットしました。
ちゃんと、黒2個・ベージュ4個買ったから、黒とベージュのセットが2組できました。
ベトナム駐在の人の意見だと、6個で180円から交渉はじめて、270円で買うと勝利。となりますが、無理。無理。絶対無理。
まあ、半分くらいで買えたからこれはOK。
「箸おき」がアジアンテイストなら、「箸」も買わないとね。
ドンコイで見たよ~
1本25800ドン 129円 くらいで、貝のやらなんやらあったよ。
さて、ベトナムの「箸」の問題は、先が太い。
繊細な日本人はやっぱ「先が細い箸」じゃないとね(笑)
この「箸」は失敗したかも・・・
下見が足らんたかった。未熟やった・・・
「箸」を買いたいというのが、体全体でわかったらしく、「箸」屋のねえちゃんに「ねぎ」をしょっとるのが見えてたみたい。
しかも、「先の細い箸」を好んでいるというのを瞬時にキャッチされてもうた・・・
私の頭の中は「ドンコイの25800ドン」が基準だったのですが、その箸は確かに先が太いんですよ。
で、市場のねえちゃん、先の細い箸を選んで、1本60000ドンと言う。
急に高い!!!
上が「鼈甲で下が黒檀」と言う。
「べ、べっこう???」
ワシントン条約で規制されているのに、鼈甲のわけないじゃん。
ブラスティックかな??
と思ったけど、プラスティックではない。
ネットで調べると「90年にワシントン条約が制定され輸入規制が敷かれた、細工は規制が入らずに免れた。今は買う人もいない為、南太平洋の島々では食用にした鼈甲の甲羅が捨てられていると言う」とあった。
ということは、鼈甲1はこの辺りでは安いものなの?
黄色ほど高価らしいが、確かに黒い部分が多いからたいしたものではないのはわかるけど・・・
ドンコイの箸は貝がほどこしてあったけど、大概貝ははげるとネットに書いてありました。しかも、先が太い。
確かに、この「箸」は先が細い。
ベトナムでは、稀少です。
1膳60000ドンなので、6膳で360000ドン(1800円)
ドンコイのが1膳25800ドンだったので、高いとおねえちゃんに言うと
おねえ「25800ドンは、こんな「はし」ね(と言いながら先の太いのを見せる)
こっちの「はし」いいものね。さきほそい」と言う。
私「でも、日本の100均にも箸あるよ」と言うと
おねえ「ノウノウ、100円のはこんなはしね」と言い、木だけのシンプルな先の太い箸をみせる。
確かに。シャレオにある「ナチュラル・キッチン」の100円の箸を事前に見てきたけど、そんな箸ばかり。
確かに、写真のような箸は見たことがない。
結局 6膳で190000ドン(950円)まで交渉。
(1膳31700ドンになりますね)
実は、後でドンコイのTOMOBOで、私が買った箸と同じものが、1膳づつ布の箸いれ(刺繍までしてある)に入って35800ドン(179円)であったんですよ。
ドンコイの方が市場より高いのが常識。
しかも、ドンコイのは刺繍つき箸入れまでついてるのよ。
箸入れがついてなくて、ベンタインの1膳60000ドンはありえん。
後で考えると、「先の細い箸が欲しい」と言った瞬間、あの箸の値段が60000ドンに決定したと思うな~
あのおねえちゃんの勝ちやね。
頭いいわ~
そもそも定価表示がないので、値段はなんとでもなるんよね。
その時の客の反応しだいよね。
帰国して冷静に見ると、1膳160円で気に入った箸が買えたんだから、良かったんですよ。ただ、市場のような「駆け引き」をするところで、おねえちゃんにまんまと負けてしまったのが悔しいんですよ。
☆最後に、市場で笑えてしまったお話にいきます。
市場には、完全にブランドコピー商品を売っている一画があります。
そこは、他のブース以上に声かけがすごいんですよ。
で、全部「いらない、いらない」と連発して歩いていると、斜めにかけいてる私のバッグを見ておねえちゃんが話しかけてきました。
実はこのバッグ、ハワイの空港の免税店で買いました。
ハワイに行く時は斜め掛けの小さいバッグがヴィトンしかなくてそれを持って行ったのですが、次に行く上海ではヴィトンとか持って行かない方がいいと思い(海外旅行は高いものを持って行かないに限る)軽いこのバッグを買ったんです。
おねえ「そのバッグ、どこでかった?」と聞きます。
心の中で{う~ん? どういうこと? ハワイの免税店で買ったけど、英語で説明しにくいな}と考えていると
おねえ「いくらだった?」と聞きます。
{う~ん、免税店だから、ちょっと安かったけど日本での価格知りたいのかな?}
と考えていると
おねえ「にせんえん?」と聞きます。
なんと、このバッグがコピーだと思ってるんです。
ホーチミンのどのお店で買ったのか、よそのお店ではいくらだったのか知りたかったようです。
もう、大笑いです。
ホーチミンでは、ヴィトンを持ってもLESPORTSACを持っても、所詮コピーだと思われるんですね。
確かに、こ汚いかっこうで歩いてましたから、本物だと思わなかったんでしょうね。
しかし、LESPORTSACのコピーがあるとは知らなかったな~
だって、そんなに高くないブランドですからね。
しかし、「にせんえん」は高いぞ。
何万円もするバッグのコピー商品が「にせんえん」なら納得だけど、日本で買っても9000円くらいのバッグを見て「にせんえん」って言うってことは、それくらいの相場で売ってるのね。
やはり、ベンダイン市場は怖いぞ。高いぞ。気をつけないとぼったくられるぞ。
値段交渉していると、なにがなんだかわかんなくなってきます。
おねえちゃんたちもそうみたいで、「さっきより高くなったじゃん」と突っ込みいれたくなります。
ドンとドルと円と、どれもOKだったりすると、どの貨幣が得なのか、まとめて買ったら得なのか、どうすれば値切れるのか。
いろいろ考えたら、わけわかんなくなります。
ちなみに、一生懸命値切っている私を見て主人がひとこと
「おまえ、必死になって210000ドンを200000ドンにしようとおねえちゃんとバトルしてるけど、10000ドンは50円だぞ。頑張る必要あるんか?」
頑張る必要あるんです。
市場というところは値段交渉を楽しむところなんです。
言い値で買ったら悔しいではありませんか。
でも、正直疲れるんですよ。
値切るって体力いるんですよ。
だから、みんなのお土産は「安全第一、値切らなくても定価のついてる国営デパート」で買いました。
市場にも、あちこちでコーヒー売ってましたが、値段がバラバラで心配。
国営デパートで、しこたま買いました。
市場のコーヒー売り場
この記事へのコメント
ホント値切るの体力がいります。
よく数字やら品物を見て覚えているね。感心です。
ちょっと風邪気味で、体力がないもんだから、私ベトナム無理かもと思ってしまうくらい。
よく調べて挑戦する貴方に感服。
長いのに読んでくれてありがとうね。
感謝よ。
結局、次にいつ行けるかわかんないけど、次にどこかに行くときのための記録の目的と、
今回も旅行に行く前にネットでブログを読むと、詳しく書いてくれている人の情報がとても役にたったからなんよ。
誰かベトナムに行こうと思っている人が「ひょっこり」訪れた時に、少しでも役に立つといいな~
という目的と。
でも、読む人も疲れるよね(笑)
kiyokoさん、大丈夫よ。
ベンダイン市場で買わなくてもドンコイで買えば定価があるから。
その定価でも、日本よりずいぶん安いから。
ホーチミンも行ってみてね。