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ラスト・コーション(戒式) ☆☆☆☆  2008年2月6日鑑賞 

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予告で、アン・リー監督トニーレオン主演とみたら「なにはともあれ観なくては」と馳せ参じたのですが、158分は長い~最近、映画館で「すやすや」が多いわたくしですから、微不安。
しかし、前半ちょっとやばかったのですが、その長さを感じさせなかったのですから、さすがの作品です。

日本占領下の40年代上海を舞台に、抗日運動に身を投じた女スパイ、ワン(タン・ウェイ)と、彼女が近づく日本の傀儡(かいらい)政権側の“顔役”イー(トニーレオン)の、禁断の愛を描いた物語です。冒頭、麻雀シーンの「目は口ほどにものを言う」的カメラワークは見ものです。麻雀をやる私にはよくわかるのですが、麻雀ってその人の性格が出ますからね。4人の女性のお互いの腹の探りあいが後に何か暗示しているだろうと深読みして観てました。

全然映画内容に関係ないけど、日本と中国の麻雀は違いますね。健康麻雀教室で日本独自のルールがいっぱいあると聞いてましたが、確かに。映画で観るかぎり、中国麻雀は「ポン・チィ」連発で、ほとんど鳴いてあがってました。日本式は、なるべく面前できれいな手を作る方が上手いと言われてますからね。

で、映画ですが、独特の雰囲気に包まれ、人間の悲しさが溢れた作品でした。
日本軍の侵略・内戦を描き、戦時下における人間の生というものが何なのか、いろいろ感じさせてくれる映画でした。トニー・レオンがいままでになく「悪」を演じながらも彼らしい魅力にあふれている映画でした。日本で六ヶ所修正が入ったという話題の性描写は確かに激しいものでした。しかし、このシーンなくしてこの映画はなりたたないというアン・リー監督の想いはワン(タン・ウェイ)がクァン(ワン・リーホン)に終盤語った言葉に表現されてました。あのワンの心の叫びは、ずーんと胸に響きました。あの瞬間だけが、生きているということを実感できたんでしょうね。

ラストは肉欲のこと、コーションは忠告、戒めのこと。
1+1=2
というような単純明快でないからこそ、この映画の魅力があるんだと思いました。
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